札幌市清田区の民有地に、同市内の古物商の男(60)が廃車など七百トン以上を放置していた問題で、札幌豊平署と道警生活環境課は近く、自動車リサイクル法違反(無許可解体)の疑いで、この男を逮捕する方針を固めた。同署などは、長年放置された廃品が大量なことや、市が男に撤去を再三求めても応じなかった悪質性を考慮し、逮捕に踏み切る。
調べでは、男は昨年三月から四月にかけ、同市清田区清田の民有地で、札幌市長の許可を得ずに廃車のバスを解体し、金属部品を回収業者に売った疑い。男は二十五年前に古物商の免許を取得していたが、自動車解体業の許可は取っていない。
道警は当初、廃棄物処理法違反(不法投棄)の疑いも視野に捜査したが、男は任意の事情聴取に対し、「産廃ではなく(同法の対象にならない)有価物だ」と主張。男が廃車などを集め始めた時期が二十年以上も前で、放置した時期の特定も難しいため、同法違反での立件は困難と判断した。
一方で、民有地の道路の両側に放置された廃品は廃車のほか、廃家電、廃タイヤなど高さ約二メートル、全長四百メートルにわたり、周辺住民から「ごみ回廊」と呼ばれ、「異臭がする」「火事が心配」と苦情が相次いだ。このため、同署などは昨年十月に現場検証を行うなど捜査を進めていた。
札幌市は昨年十一月六日、市などが撤去費用を一時負担して強制撤去に着手し、一カ月かけて廃棄物計七百二十トンを処分した。
撤去費は約二千六百万円に上り、市は男に全額を請求する方針だが、回収できるかどうか微妙な状況だ。
(北海道新聞より引用)
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